金がないと自分のモラルや良心に従うことすらできない

anond.hatelabo.jp

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個人的にすごく共感する記事でした。

このライターさんの言う 「クソ記事」を放り込めば儲かるというのは自分が感じる限り、現時点では事実だと思います。

で、記事執筆が一向に進まないので、ちょっとこれについて思ったことを書いちゃう☆

営業とか何かしらの物を売る仕事をしたことがある人ならわかると思うんですけど、基本的に物を売る時に100%嘘や自己欺瞞がなく売れることはまずないというのが僕個人の感想です。

すくなからず、大なり小なり、何らかの詐称がつきものなのが現実だと思います。

(納期間に合いますだの、これが一番人気ですだの不都合なことは聞かれるまで言わないだの)

これを否定するのは、事務職の人とかSEとかプログラマの人だと思います。他人から仕事を取ってきてもらってる立場の人。

もうね。しょうがないんですよ。物を売るときは。

十中八九競合もいるし、多少背伸びしなきゃいけない、欺瞞的な部分がないと現実やってられないんですよ。

売らないと金にならないので。生活できませんから。

好き勝手やれてるイメージの強い音楽アーティストですら、売れるためにポップな曲書けって圧力あるみたいですから。

で、

立場がライターだろうが、アフィリエイターだろうが、基本的にアフィリエイトの記事を書くということは、物を売るということです。

物を売るためには大なり小なり嘘をつかなければいけない部分は出てきちゃうんですよ。

その上、書く場所が信用もクソもないネットなので、どうしても欺瞞的な部分が多くなる。

雑誌なんかも同じだと思いますけど。特に女性誌なんて全部広告ですから。芸能人なんてそもそもCMや雑誌で自分が勧める商品、使ってませんからw

ネットいうと、メリーとかスポットライトなんてひどいじゃないですかw

確信犯的に、キュレーターは真偽も確かめず、著者の許可も取らず引用して♡とか連発して。

で問題起きれば、キュレータが勝手にやったことなので自分たちは悪くありません。今後周知徹底しますってw

見てて金のためにモラルは良心は捨て去ってるなと思いますよ。

ただ自分の身が可愛いので法律だけは専門家を雇ってまで守るとw

それもそこらへんの中小企業ならともかく、サイバーエージェントとDNAという立派な上場企業がやってることですから、モラルもクソもネット上にはありません。

そんな汚れきったネットという泥池の中、この記事に書かれたような「自分の仕事に対する欺瞞」的な部分を感じるだけ人間として立派だと僕は思いますけどね。

キラキラした自覚症状のないクソキュレーターどもより人間としてよっぽど立派だと思いますよ

ただ、ネットってそういう場所なので。ネットでライターとしてやっていくにはもうしょうがないかなと思います。池はもうとっくにドロドロなのでw

2つ目

そもそも本当に良い商品は口コミで勝手に広がるので、売る必要がありません。アイフォンとかそうだと思うんですけど。

ただ、現実良い商品なんてそうそうないし、あったとしても競争相手が現れてすぐに模倣されてふっつーの商品になっちゃうんですよね。

黙ってても売れるアップルなんて例外中の例外なんで。

特にネットなんでね。アフィリエイターから見ても、基本広告主も金だけ欲しい人ばかりなので、基本よく分からない&そこら変に良くある商品ばっかりですよ。マシにはなってきてますけど。

なので、もともと記事なんて正直書きようがないんですよ。(そもそも)だから外注化してるので。

こういう世の中の仕組みが、欺瞞的なセールスを強要するのに一役買ってると思うんですけど。

口コミサイトに乗ってる知名度のない商品なんて、サンプル乞食に配って良い感想書かせてるだけですからw

 

似たようなもんなんですよ。どの媒体もw

 

もちろん素晴らしい例外である媒体はいくつもありますけど。

最近はやりの水素水。これもちょっと調べてみれば、メーカーの人自身も効果ないって言ってるにもかかわらず、ニーズだけはあるので大手すら参入してきてますから。

表立って効果ないとは言わないですよ。メーカーも。だけど作って売るんですよね。

パッケージも嘘はつかないけど自己欺瞞的な表記にして。でそれを大手小売業者も売るわけです。

で儲けてる。買う人がいるので。

 

もう一個例えを出すと、生命保険。保険なんてビジネスとして成り立たせようとすると、その存在自体が数学的には詐欺ですから。

 

統計で絶対得することがわかってるから保険を引き受けるわけであって、損することがわかってるなら潰れちゃいます。

 

ただ、保険会社やその営業マンは「保険という高確率で顧客が損すると数学的に立証されている金融商品」を売るわけです。買う人がいるから。

保険で助かる人もいるという事実をもって、その存在を正当化してるわけです。

その一方で、誠実さや正直さがウリの新聞社、記者を大事にしすぎて海外の新聞社はネットの普及で軒並み駄目になってます。

(日本の新聞社は世界的に新聞購読率が高いことと新聞の数が少ないので、大規模リストラなどそこまで問題になっていない数少ない例外)

ネットなんて極めて欺瞞的な広告コンテンツが大半を占めているにもかかわらず、それに押されて経営難に陥ってるわけです。

世の中、結局そんなもんなんだろうなと思いますよ。

世の中全体が、裏付けもきちんとされた有料記事よりも、無料の真偽不明のクソ記事の方が良いと言ってるわけです。(今は)

むしろ、あなたの嘘や欺瞞にまみれた記事を見て買った人がいるという事実。

あなたの記事を見て買った人はもしかしたら今超ハッピーかもしれませんし。(逆パターンももちろんありますが)

悪い面もいっぱいあると思うんですけど、良い面もあると思うんですよ。

ライターさんはそこに注目してみてはいかがでしょうか?

 少なとも、記事の発注者と広告代理店と広告主は喜んでると思いますw

ビジネスの世界で継続的に100%誠実でいるのは本当に難しいです。

周りが嘘ついてるから自分もついていいのか?って反論はあると思うんですけど、現実本当にむずかしいと思ってます。

だからこそビジネス上で誠実でい続けるだけで尊敬されるわけなんですが。

ただ誠実でい続けることができる領域であったり居場所は、与えてもらうものではなく、自分で作るものだと思ったり思わなかったり。

めっちゃくちゃ大変だと思いますけど。

自分もこの手のことは考えてた時期がありますが

出た結論は、「今すぐ金を稼ぎたいなら、法律を尊重してモラルは捨てろ」です。

今すぐ金が稼ぎたかったらの話ですが。

現実金がないと、自分の人生においてモラルや良心を大事にすることすらできないんですよ。

みんな金がない。だからみんな頑張ってる。

辛いのはライターのあなただけじゃないんだぜ!私もです!

ああ〜つらい