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広告と利益と倫理の問題:金のためにどこまで倫理に目をつむるか

ちょっと小話にお付き合い下さい。

ヘッジファンドマネジャーのビル・アックマン氏は11日、投資会社バークシャー・ハザウェイのチャーリー・マンガー副会長の発言にかみついた。

アックマン氏のポートフォリオにある最も著名な企業の一つである医薬品会社は「極めて不道徳的」だと同副会長が述べたのに反撃したものだ。

マンガー副会長はカナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルによる医薬品の権利取得と価格つり上げという慣行は「極めて不道徳的だ」と述べていた。

jp.wsj.com

このアックマンが保有しているのがバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルという製薬会社です。

バリアントは、すでに市場で出回っている薬を保有する企業を買収&片っ端から大幅に値上げすることで業績を伸ばし、上がった株価でさらに他の製薬会社を買収して同じことを繰り返す・・・ということを行い、問題になっている企業です。

CEOのマイケル・ピアソンは

「うちはR&Dなんか、しない。R&Dの結果、新薬が開発できなければ、それは株主の価値を破壊することになるから。それより他社を買収し、安い値段に放置されている薬価を値上げした方が早い」

引用http://markethack.net/archives/51983963.html

 と言い切っており、これを世界一の投資家と名高いウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの副会長チャールズ・マンガーが極めて不道徳だと発言。

それに対し、バリアントの大株主のアックマンが「世界に肥満と糖尿病をもたらしたコカ・コーラよりはマシだ」と反撃するということがあったようです。

バークシャーはコカコーラの大株主

自分が「良いと思わない、使ったこともない製品やサービスをwebを通じて勧めること」

に対する罪悪感と言うか嫌悪感を持ってしまうことは僕はすごく理解できます。

ただ、ここにあまりに強く縛られていると、今の世の中生きづらいというのが現実だと思うんですよね・・・

基本的に物を売る仕事は嫌われやすいです。好きな人なんかそうそういません。

ただだからといって、よく事務の女性などが営業を毛嫌いしますけど、結局彼女たちの給料は営業が「人に嫌われながら自社製品を売ってきてくれている」から出ているわけであって、そこでそういう職種を下に見るのっておかしいなと個人的には思うんです。(気持は良くわかりますが)

僕も新規開拓の営業やってましたけど、現実世界には本当に良い商品なんてほとんどありません。(新規開拓営業が必要な時点で基本お察し)

最初の記事は「利益を最大化すると同時に道徳者であることは難しい」 という言葉で締めくくられていましたが、斜に構えた受け止め方をすると、利益を最大化しようと思ったらある程度道徳心は諦めなければいけないという面も現実あると読むことも出来ると思うんですよね。

「新規開拓営業」や、この「成果報酬型web広告事業」でお金を稼ごうとするなら、(自分の少ない経験則では)こういった道徳観や、論理は邪魔なだけです。無いほうが数字は出ます。(短期的にはですが)

キャッシングアフィリは周知の通りレッドオーシャンで、市場も大きく報酬単価も凄まじいですが、銀行、1次2次広告代理店〜キャッシングアフィリエイターまで、「キャッシング最高だぜ!!お金に困ってる時は我慢しないで皆もドンドンキャッシングしたほうが良いよ!!」という人が一体何人いるのでしょうか?

個人的には少ないと思っています。それも当然だと思うんですよ。常識で言えば(目的にもよりますが)キャッシングなんて基本するべきものではないので。

ただそこで

自分ならしないキャッシングを、サイトでオススメすることがその人の幸せに寄与しない可能性が高い・・・

ダイエットサプリを飲んでても運動しないと痩せるのは難しい・・・

ということを知ってた上で、ダイエットサプリやキャッシングをオススメするサイトを作るのは論理的に良いことなのか?

というなんとも難しいグレーな道徳問題が出てきます。

これを悪とするか、善とするかは人の価値観と立場によると思うのですが、この世知辛い資本主義な世の中では、市場の声に素直に従った方がお金が稼げるのは間違いありません。

市場には近視的で愚かな面もあります。

食べる量を減らして運動すれば痩せるのに、飲んでもさして効果が期待できないとすでにわかっているダイエットサプリを買うために、貴重なお金を出す人が一定層いるということです。

その人の幸せを本気で考えるなら、「運動しましょう!」と主張したページを無償で作り、無償で「痩せたいならサプリを飲みましょう!!と大金かけて上位表示させているサイト郡」をぶっち抜いて、グーグルで上位表示させなければいけません。

しかし、これは現実的に難しいです。

となると、自分がそういう商品をオススメするサイトを作らなくても、どっちにせよ検索結果にはダイエットサプリをオススメするサイトが羅列する現実に変わりはありません。

そういう「オススメするサイト」を作ること自体が、「市場のニーズに答えることで報酬を得ているだけ」と言うことも出来ます。

そう考えると、お金を稼ぎたいのであれば、そういった論理感や道徳感は捨て去ったほうが良い結果を生むことが多いのが現実な気がします。

目的が「お金を稼ぎたい」なら・・・ですが。

現実問題として、ユーザーが自分の広告経由で物を買おうが買わまいが、どこかしらを経由して買うからです。 かつ、コスト的な問題で(ダイエットサプリに反対するサイトを作っても)、オススメするサイト群を打ち負かすことも難しいです。

とか考えていった結果、僕は広告サイトが人を幸せにすることもなければ不幸にすることもないとの結論に至りました。

自分がやらなくても、やるひと(ダイエットサプリをオススメする人)は無数に出てきますし、自分の広告経由で買ったとしても、所詮書いてあることは良いことばかりでほかのサイトと同じなのがその理由です。

構造がそうなっているので、僕が乗ろうが乗らまいが、ユーザーの未来は変わらないというアレです。

この倫理と道徳と利益の問題はアフィリエイトで収益を立てているネットメディアや広告業界だけではなく、あらゆる業界、職種に潜んでいるグレーな問題だと思います。※ちなみに僕自身はここのところ、倫理と飽きの問題から最近アフィリエイトサイトをほとんど作れてません(飽きが9割)。怖いくらい収益が右肩下がりですので、サイトを作らないことを人にはオススメしません

嫌悪して収益性を落としてほどほど頑張るのも自由

開き直って稼ぎまくるも自由

法に触れない範囲で人それぞれ自分の好きにすればいいのかなぁ・・・という毒にも薬にもならない結論に着地したところで、最後にもう一回

「利益を最大化すると同時に道徳者であることは難しい」

 

※ダイエットサプリは例として出しただけで、効果がないと主張しているわけではありません。